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彼女の上司を勘違いして暴行した事件

産経新聞の4/16(月) 13:44配信の記事から。
要点は次のとおりです。

・交際中の女性(22)が勤務する会社の上司の男性(36)を路上で殴り大けがをさせた。
・兵庫県警加古川署は15日、傷害の疑いで、兵庫県加古川市、会社員の男(22)を現行犯逮捕した。
・男性は意識不明の重体。
・男は容疑を認めている。
・逮捕容疑は同日午後11時10分ごろ、同市平岡町の路上で、男性の顔を複数回殴ったというもの。
・同署によると、女性は同僚との飲み会終了後に男性らに車で自宅近くまで送り届けてもらったが、
 酒に酔っていたため路上で動けなくなった。
 女性を介抱する男性の姿を見た男が、乱暴されていると勘違いし殴ったとみられる。

神戸新聞4/16(月) 22:07配信の続報記事によりますと、
被害男性は一時意識不明の重体となったが、意識が戻り、病院で治療中とのことです。

女性が襲われていたわけではなく、介抱してもらっていた、というのは、
基本的に、上記女性の説明によるものだと思います。

この説明が真実であったとして、逮捕された男がとった行動について、皆さんはどう思われますか?
被害男性が気の毒であることは当然のこととして、女性との関係における、この男のとった行動を、果たしてどのように評価するべきかという問題です。

愛する女性を守る気概があって素晴らしい。
たまたま今回は酔っ払った彼女を介抱してくれていた上司だったけれど、
本当に襲われていた場合は、このような男なら、確実に助けてくれたはずなのだから。

と思いますか?

愛する女性を守るにしても、やりすぎにもほどがある。
意識不明にさせるほどの暴行をするなんて、恐怖の対象でしかない。
少しやりとりすれば、襲っているのではなく、
介抱してくれていると分かったはずだ。
少しやりとりすれば、見知らぬ第三者ではなく、
女性の上司であることも分かったはずだ。

と思いますか?

この女性がどう思うかですが、
どちらかというと、後者に思うような可能性が高いような気がしますがいかがでしょうか。

動物もののドキュメンタリーで、メスの取り合いで殴り合うオスの映像があったりしますが、
自分の女に手を出す男には、迷いなく、暴力で追い払い、暴力で制裁を加えるというのは、
それと同じで、人間的というよりも、むしろ動物的、本能的な行動なのかもしれません。

そうはいっても、現代社会では、理性的でいられる人のほうが多数派ではあるため、
そのような衝動的な行動をとる男性に対しては、
「私のことを助けれくれようとした彼のことを悪くいうわけにいかない。。。のかもしれないけれど、やっぱり無理だ。。。。」
という感じになりそうな気がします。

私を助けようとしてれたんだね!うれしいっ!大好き!!
これからも私を守ってね!!
となる人は、100人中何人ぐらいいるのかな。

冷静さを失うほどの愛情は、やはりよいことではないのだと思います。

本当に愛しているからこそ、冷静さを失ってしまうとの考え方は、
その人のなかでは正当化されるかもしれないし、
共依存しあうような関係の人達のなかでは、通用するのかもしれないけれど、
世の大多数の人は、そこまでの愛は持ち合わせていないのだと思います。

愛は独占欲であったり、支配欲であったり、自己正当化根拠だったりするので、
それが過剰な人は、愛を理由に他人に迷惑をかけがちになってしまうのでしょうね。

それが暴力にいく人も、この世の中には一定数いるので、皆さん、気をつけましょう。
愛は時に迷惑なものなのです。

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