彼にお金を貸してしまう。
彼の都合にあわせてしまう。
彼の面倒をなんでもみてしまう。
あんた、それ愛情じゃなくて、依存だよ。
人にそう言われても、あたしが好きでやってるんだからと、意に介さない。
それはそうだ。
愛情と依存は区別できない。
少なくとも、本人にとっては、すべてが愛情である。
依存している、わけではない。
少なくとも、本人にとっては。
誰かを好きという状態は、
本質的に相手の思いを叶えてあげたいことを含んでしまう。
自分のことはさておいて、相手のことを優先させることに限界はあるのか。
当然、ある。
さすがにもう無理と思うことができれば、そのときにその愛は終わる。
はたからみればもともと愛なんかないように見えても、
本人にとっては確実にあったはずの愛の火が消える。
そのとき、ぼろぼろになっているか。
まっ黒焦げの、燃えカスになっているか。
少しのやけどですんでいるか。
どうだろう。
愛情があるからといって、幸せになれるわけではない。
愛情を注いだからといって、幸せになれるわけではない。
幸せになる可能性が低そうな関係のことを、
それは依存だよ、と人はいう。
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